ポイント・ミリメートル変換
変換について
DTPソフトウェアでは、一般的に以下の変換式が使用されています:
- 1ポイント (1pt) = 約0.3528mm(0.35278mm)
- 1ミリメートル (1mm) = 約2.8346pt
※この変換は「1インチ = 72ポイント = 25.4mm」の関係に基づいています。
ポイント・ミリメートル・級数・インチ 換算表
ポイント (pt) | ミリメートル (mm) | 級数 (Q) | インチ (in) |
---|---|---|---|
1 | 0.3528 | 1.4112 | 0.0139 |
6 | 2.1168 | 8.4672 | 0.0833 |
10 | 3.5280 | 14.1120 | 0.1389 |
12 | 4.2336 | 16.9344 | 0.1667 |
14 | 4.9392 | 19.7568 | 0.1944 |
18 | 6.3504 | 25.4016 | 0.2500 |
24 | 8.4672 | 33.8688 | 0.3333 |
36 | 12.7008 | 50.8032 | 0.5000 |
48 | 16.9344 | 67.7376 | 0.6667 |
72 | 25.4016 | 101.6064 | 1.0000 |
単位換算の基本知識
ポイント(pt):印刷やデザインで使用される文字サイズの単位です。DTPソフトウェアでは一般的に1pt = 1/72インチと定義されています。
換算式:
- 1pt = 0.3528mm(DTPポイント)
- 1pt = 0.3514mm(JIS規格)
- 1mm = 2.8344pt
- 1Q(級数) = 0.25mm
- 1mm = 4Q
- 1in(インチ) = 25.4mm
- 1in = 72pt(DTPポイント)
単位の歴史と種類
ポイントの歴史:ポイントの発祥はヨーロッパの活版印刷の時代に遡ります。活字のサイズを統一するために生まれた単位です。歴史的には「フルニエ・ポイント」「ディドー・ポイント」「アメリカン・ポイント」など様々な規格がありました。
DTPポイントとJIS規格:現在広く使用されているのはDTPポイントで、Adobe製品やMicrosoft Officeなどで採用されています。日本工業規格(JIS)のポイントとは微妙にサイズが異なります。
級数(Q):日本独自の文字サイズの単位で、かつての写植技術で使用されていました。1Q = 0.25mmと定義され、ミリメートルとの換算が容易なため、今でも印刷業界で使用されています。
印刷に適したフォントサイズ
印刷物の種類によって適切なフォントサイズは異なりますが、一般的な目安は以下の通りです:
- A4チラシ:タイトル(50〜100pt)、小見出し(12〜24pt)、本文(9〜20pt)
- ポスター・パネル:タイトル(100pt以上)、小見出し(72pt以上)、本文(48pt以上)
- 名刺:会社名(11〜12pt)、氏名(16〜17pt)、住所など(7〜8pt)
注意点:印刷では最小でも6pt以上のサイズを使用することをお勧めします。特に白抜き文字(黒背景に白文字)の場合は、文字が潰れないよう大きめのサイズを選びましょう。